フィギュアスケートの世界選手権(カナダ・バンクーバー)のペアで銀メダルを獲得した三浦璃来(22)、木原龍一(31)組(木下グループ)の木原の現状について22日、日本選手団のチームドクターの土屋明弘氏が取材に応じた。21日のフリー演技後にぜんそくのような症状で過呼吸症状となり、表彰式と会見を急きょ欠席していた。

一夜明け、快方に向かったと説明した上で「運動誘発性のぜんそくが起こったとみられます」とした。今後の検査をして最終診断になるが、前夜は酸素吸引と気管を広げる投薬で2時間ほどで宿舎へ車で戻ったという。本人よれば、これまでの発症はなかった。この日の朝にも電話をし、「元気でした」とした。

三浦、木原組はショートプログラム(SP)2位で迎えたフリーで自己ベストとなる144・35点をマーク。優勝したディアナ・ステラートデュデク、マキシム・デシャン組(カナダ)には合計点で3・68点及ばなかったが、優勝した昨年に続き3年連続でメダルを手にしていた。

表彰式後の会見に代理で出席したブルーノ・コーチは「龍一はメダルセレモニーに参加できなかったことを『悔しい。(優勝した)ディアナとマックスにおめでとうと直接言えなかったことが心残り』と言っていました。なので、コーチの私からおめでとうと届けたいです」と木原の思いを代弁していた。