野球部、サッカー部などが全国レベルの強豪で高校スポーツの名門、履正社は5日、新設するラグビー部の新ヘッドコーチ(HC)を発表した。

関東学院大で4年時に大学日本一となった作田敏哉氏(48)が就任する。現役時代はフッカーで活躍し、日本IBM、大体大、法大などでコーチ経験を積んできた。今回、履正社が新たにラグビー部を作りHCを公募することを知り、「天から授かったような、これこそ私がやるべきことと思って公募した」と話した。

部員は1学年20~25人を目標に25年4月入学の新入生が「1期生」の対象になる。寮施設はなく、基本的に自宅からの通い。作田氏は「(ラグビーの)経験者で始動したい」と話したが、自宅から通う前提から選手集めにも制限がある。

それでも作田氏は「やりたいラグビーはたくさんある。自分は現役時代、フッカーでスクラムの強いチームが理想だが、自分たちで戦略、戦術を練る選手主体で1年目から頂点を目指せるチームを作りたい」。

大阪の高校ラグビーは全国レベルで戦える強豪校がひしめき合う。その中で戦えるのは、楽しみでしかない。作田HCは「(大阪の高校ラグビーは)本当に強いと思う。だからやりがいがあると思っている」。大阪の名門校が、新たな挑戦へ船出する。