フィギュアスケート男子で今年3月の世界ジュニア選手権銀メダルの中田璃士(15=TOKIOインカラミ)が、将来的なクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)挑戦を示唆した。

24日、都内で行われた日本スケート連盟による23-24年シーズンの表彰祝賀会で優秀選手賞を受賞。囲み取材に応じ、「すごくうれしい気持ちでいっぱい」と喜びを表現した。飛躍を遂げた今季について「いろんな上手な選手たちと一緒に戦ってきて足りないところがたくさんわかった」と振り返り、「そういうところを全てできるようにしたい。4回転の種類とかを増やしたい」と、来季へ向けて抱負を語った。

武器とする4回転ジャンプはサルコー、トーループ、ループの3種を習得済み。現在「習得しようとしているジャンプはない」とした上で、「フリップとか1年後とかには4回転アクセルとかできたらなと思います」と思い描いた。

夢の4回転半。唯一跳べる世界王者のイリア・マリニン(米国)には、大きな刺激を受けている。先人が初優勝を飾った3月の世界選手権のフリーは動画で視聴。5種6本の4回転を決めて歴代最高となる227・79点をマークした演技について「すごい点数で1位になったので観てみたら、なんかほとんど4回転で『やばいな』って思いました」と、率直に明かした。

まずは、ジュニアで世界一の座を勝ち取る決意だ。「(昨季)ジュニアグランプリの枠がかかってる時に、『先頭を走ってるな』って感じになりました」と、世代のトップランナーを自覚。「ショートとフリーを完璧にして、世界ジュニアで1位を取りたいと思う」と誓っていた。