宇都宮ブレックスがオーバータイムの熱戦の末に開幕戦勝利を逃した。
最大23点差を盛り返し、第4クオーター(Q)残り1分、比江島慎のシュートで逆転。千葉に再びリードを許すも、残り10秒の土壇場でD.J・ニュービルが同点3点シュートを決めた。しかし、オーバータイムで力尽きた。
第1Qがすべてだった。7-26。NBA経験者の渡辺雄太が加わった千葉Jの攻撃を止められず、失点を重ねてしまう。逆に宇都宮はオープンシュートや簡単なレイアップがことごとく決まらない。第2Q以降は拮抗もしくは優位に立っただけに、スタートの失敗が痛手だった。
「第1Qに不利な状況をつくってしまって、自分たちで試合を難しくしてしまった。ミスを犯し、そこを突かれた」
ブラスウェルヘッドコーチ(HC)はこう振り返った。確かに、立ち上がりは選手たちの動きが堅かった。シーズン開幕戦はただでさえ力が入るところに、初体験のアリーナ、ジェッツファンで8割埋まった雰囲気に、のまれてしまった感じがある。
ブラスウェルHCは「言い訳にはしたくないが、1つの要因にはなったかもしれない。千葉さんの方はスムーズに得点を重ねていた」と話し、比江島も「なかなか自分たちのシュートタッチが合わないところがあった」と振り返った。
ただ、序盤に20点差以上つけられながら、あきらめずに粘り強く戦ったことは必ず次につながる。ニュービルは「仲間を信じて1つ1つ取り返していくしかなかった」と言う。また、3年目を迎えた高島紳司がタフな状況から3点シュートを2本決めるなど、若手の成長を感じさせるシーンもあった。
昨季のチャンピオンシップで悔しい思いをさせられた宿敵相手に、開幕から連敗はできない。比江島は「気持ちを切り替えて、明日はやり返す」と力を込めていた。【沢田啓太郎】


