ノルディックスキー複合で92年アルベールビル五輪と94年リレハンメル五輪の団体金メダリスト荻原健司氏(55=長野市長)の長男、荻原健造(14=下川中)が偉大な父の背中を追う。長野の親元を離れて北海道で複合選手として奮闘中だ。健司氏が現役時代に着用していた「1990」の文字入りスキーウエアを愛用する二世の目標は「お父さんを超えること」と掲げる。
中学進学と同時に下川町へのスキー留学の道を選んだ。元複合選手で健司氏が現役時代から親交がある伊藤克彦氏(58)から指導を受けるため、下川ジャンプ少年団入りした。長野市内にはジャンプ台や距離のコースがなく、恵まれた練習環境も魅力だった。現在中学2年生。寮で生活する。「やっぱり家族に会いたくなることがある」と寂しさを感じることもあるが、競技に集中する。
父からのアドバイスで成長を期す。助走姿勢などの助言を「LINEでちょくちょくもらう」という。「お父さんってことで骨格も似ているので、お父さんがやっていたイメージを僕もやったら意外といいってことがある」と参考にしている。飛躍の方が得意で、距離は練習相手がいない中でも工夫して取り組み、体力面が課題だ。今年の全国中学の複合では、前半飛躍が6位も、距離で順位を落とし、9位フィニッシュだった。ジャンプにも出場し、12位だった。
世界一を知る父と比較されて「周りの人からのプレッシャーは感じる」が、期待と受け止める。「コンバインドでの金メダルはお父さんたちの2個以来ないから」。親子で五輪金メダリストとなれるか。【保坂果那】
◆スキー界の主な二世 全国高校選抜で優勝した岡部凛大郎(16=下川商高)の父は98年長野五輪団体金メダリストの孝信氏。現在開催中の世界選手権男子代表の二階堂蓮(23=日本ビール)の父学氏は91年世界選手権に出場、女子代表の一戸くる実(20=CHINTAI)の父剛氏は06年トリノ五輪出場。ジュニア世界選手権に出場した坂野旭飛(19=雪印メグミルク)の父は所属先で監督を務める幸夫氏。複合では、2日の宮様国際大会ジャンプラージヒル少年組で優勝した森大耀(15=札幌福井野中)の父は複合で五輪2大会出場の敏氏。
◆荻原健造(おぎわら・けんぞう)2010年(平22)4月24日、東京都新宿区生まれ、長野市出身。1~2歳まで群馬・草津町で育つ。信州大長野小1年時からジャンプを始め、4年時から複合を始める。162センチ、52キロ。家族は両親と姉2人、弟。


