頼もしい右腕が存在感を示した。
イタリアに敗れた日本は、オポジットの西山大翔(22=大阪ブルテオン)が攻守で13得点と躍動した。まばゆい光を放ったのはセットカウント1-2で追い込まれていた第4S。24-21のセットポイント、右から強烈なバックアタックを決め、2-2のフルセットに持ち込んだ。
しかし、第5Sも5-8で仲間が相手の強打や高いブロックに苦しむ中、再び右から強打で打開する。
さらに7-11からは複数ブロックに加わって相手強打を遮断し、3得点。世界ランク2位に食らいついた身長193センチは「代表をやってきた中で自分の中で足りないものを見つけられた」と収穫を口にした。
守備には入らず、スパイクを専門とする「オポジット」。近年の日本では、宮浦健人(ウルフドッグス名古屋)や西田有志(大阪ブルテオン)のように、左利きが主流という。右利きの西山を起用する理由について、ロラン・ティリ監督(61)はこう説明する。
「基本的には左か右かは気にしていないが、(左右)2種類のオポジットがいることはアドバンテージになる。日本の大学ではほぼ全てのチームが左を使っているが、世界の強豪であれば、左と右がいることだってある」
西山の起用は国内ではなく、世界のスタンダードに合わせたものだと言う。
西山は大学中退後、22年に前身のパナソニック入部。ブランクを乗り越え、再び才能の花を咲かせて20歳で日本代表入りした背景を持つ。3日までのブルガリア戦でも好プレーを見せたが、「今は対策されていないから決められている。対策され始めたらなかなか決まらなくなってくる。もっと自信を持っていけたら」。世界のコートへ、力を蓄え続ける。【泉光太郎】


