ノルディックスキー・ジャンプの内藤智文(32=山形市役所)が下克上での26年ミラノ・コルティナ五輪代表入りを目指している。8日、参加予定だった全日本選手権ノーマルヒル(9日、札幌市宮の森ジャンプ競技場)の公式練習は積雪により中止となった。2シーズンぶりにW杯開幕メンバーに入った。今夏、W杯の下部大会にあたるコンチネンタル杯(C杯)で自力でW杯出場枠を獲得。「正直取れると思っていなかったが、最初(ドイツ・ヒンターツァルテン大会で)幸先よく勝てたので」と、安堵(あんど)の表情を浮かべる。
五輪の派遣推薦基準は、昨季と今季のW杯の成績が対象。まだ基準をクリアしていない内藤は、今季まずは基準を満たした上で、ライバルよりW杯個人総合で上位にいる必要がある。「ステップは重々理解している」と、やるべきことに突き進む。
今年4月から山形市役所に勤める公務員ジャンパー。仕事をこなしながら練習する。遠征時には休暇を申請。周囲の期待が高まっており「『もう五輪に行けそうなんでしょ』って感じなので…」とプレッシャーもある。ただ「五輪があるからこうやって割と何とかやらせてもらっている。そこ(五輪)にまだ向かい合えるっていうところは大きい」と、五輪への挑戦が途絶えていない現状をかみしめる。
C杯によって獲得したW杯出場枠があるのは12月のスイス・エンゲルベルク大会まで。他の選手との争いに勝って、メンバーに残ることが求められる。「最後まで戦っていきたい」と生き残りを誓った。【保坂果那】


