柔道のロンドン五輪男子100キロ級代表で、10年世界選手権金メダルの穴井隆将(28=天理大職)が代表を引退した。強化選手の辞退届を提出し、11日の強化委員会で受理された。斉藤仁強化委員長は「『中ぶらりんにしないで、はっきりしたい』と電話があった」と明らかにした。

 穴井はロンドン五輪2回戦で、11年世界選手権3位のクルパレク(チェコ)に抑え込まれ、敗れていた。

 また、女子78キロ超級で五輪銀メダルの杉本美香(コマツ)、63キロ級銅メダルの上野順恵(三井住友海上)と48キロ級代表の福見友子(了徳寺学園職)の3人は進退を迷っており、グランドスラム東京(11月30日開幕)のメンバーから外れた。3選手は強化選手からは外れないものの、強化ランクが1段階下がることも決まった。