<高校ラグビー:東福岡40-12尾道>◇準決勝◇5日◇花園

 優勝候補NO・1の東福岡が苦しみながらも40-12で尾道(広島)を下し3大会ぶり5度目の優勝に王手をかけた。

 前半は尾道の速く激しいディフェンスに大苦戦。リズムに乗れず12-12の同点で折り返した。それでも選手にあせりはなかったという。ハーフタイムに、就任3年目の藤田雄一郎監督(42)は「落ち着いて楽しんでやれ」と声をかけリラックスさせた。主将のフランカー古川聖人(3年)も「(監督が)自分たちを落ち着かせてくれた。気持ちの支えになってくれた」という。息を吹き返した後半、今年の選抜大会、7人制を制している地力の差を発揮。自慢のバックス展開から突き放した。決勝戦へ、古川主将は「今日(5日)の苦戦は決勝に大きい。もう1度気を引き締め、しっかりやるべきことをやりたい」と意気込んだ。