<フィギュアスケート:NHK杯>◇初日◇22日◇名古屋ガイシアリーナ◇女子ショートプログラム

 昨季世界ジュニア女王でグランプリシリーズ(GP)デビューの村上佳菜子(15=中京大中京高)は、56・10点で2位と上々のスタートを切った。

 最後は銃で撃つポーズを決め、ピチピチした笑顔がはじけた。水玉の衣装と、鮮やかなピンクのリボン。15歳らしい初々しさのクライマックスは、演技終了直後だった。村上は投げ込まれたプレゼントに手を伸ばそうとして転倒。「名前を呼ばれてキャッチした方がいいのかなと思って。頑張ったらこけちゃいました」。元気いっぱいの姿に、温かい笑いに包まれた。

 規定の3分弱は大きなミスもなく、上々の内容だった。冒頭の3-3回転ジャンプで1本目がわずかに減点された程度。技術点は12選手中トップだった。「60点にいきたかったので悔しい」としながらも「全体的によかった。緊張で足が宙に浮いた感じだったけど、楽しんでできた。表彰台という目標に近づけた」。浅田真央も金妍児も果たせなかったGP初出場優勝を狙える位置につけた。

 NHK杯には思い出がある。まだ小学生だった04年大会(名古屋)で「花束ガール」を務めた。「外国人選手に抱きしめられた。格好良かった。いつか私も出たいと思っていた」。そんな舞台で、あこがれの浅田を8点以上も上回った。浅田らを育てた山田満知子コーチも「リボンを忘れたり緊張でバタバタしていたが、よくやった」とたたえていた。【大池和幸】