水泳界の「長沢まさみ」が、両親の故郷で五輪切符をつかむ。水泳の世界選手権(7月16日開幕、上海)飛び込み代表の馬淵優佳(16=JSS宝塚)が18日、辰巳楓佳(JSS宝塚)寺内健(ミキハウス)とともに兵庫・宝塚市内で練習公開。馬淵にとって上海は、父崇英コーチと母が生まれた地。「私の故郷でもあるし、五輪出場が親子の夢なので、力を出し切りたい」と気合を込めた。

 目鼻立ちがはっきりし、透き通るような色白。「1回だけ、長沢まさみさんに似てると言われたことが…」と恥ずかしそうに打ち明ける。映画「ラフ」で飛び込み選手を演じた美人女優に負けない、さわやかな笑顔を振りまくが「そんな、自分じゃ分からないです。長沢さんに悪いです」と顔は真っ赤。中国でも「美少女」として知名度が高く、注目されている。

 世界選手権で決勝進出12人に入れば、ロンドン五輪出場権を得る。馬淵かの子ヘッドコーチは「まだまだ」と厳しいが、定評ある入水技術と163センチの大柄な体でのダイナミックな演技は無限の可能性を秘める。父の両親も観戦に来る会場で「おじいちゃんとおばあちゃんへ感謝の気持ちを込めて演技したい」と誓った。【近間康隆】