神戸製鋼の橋本大輝主将(31)が、亡き先輩へ優勝を贈る決意を示した。

チームの伝説的な選手で、ヘッドコーチやGMも務めた平尾誠二さん(享年53)が、16年10月20日に胆管細胞がんで他界している。

日本選手権で最後に優勝したのはサントリーと同点だった00年度、トップリーグは創設元年の03年度で、いずれも平尾さんはGMとしてチームに携わっていた。

会見で、京産大出身の橋本は「これまで、チームの歴史、会社の歴史を学びました。僕たちは多くの人たちに支えられてラグビーができています。決勝は(TL優勝から)15年分の、いろんな人の思いが詰まった試合になる。僕は平尾さんのために、プレーしたいと思います」と悲壮な決意を語った。

さらに「僕は優勝を経験したことがない。年齢歴にも、チャンスはあと1、2回あるかどうか。このチャンスをものにしたいです」と力を込めた。

神戸製鋼は95年1月15日の日本選手権で7連覇を達成。その2日後に、神戸の街はは阪神淡路大震災に見舞われている。

かつての名門が、再び頂点に立つまで、あと1勝に迫った。