初優勝を目指した天理大が、反撃及ばず5点差に泣いた。開始直後に先制しながらもミスを連発し、一時は17点差まで広げられた。

後半28分にフッカー島根一磨主将(4年、天理高)が、この日2本目のトライを奪って意地を見せる。同34分にも島根の突破から、最後はCTBシオサイア・フィフィタ(2年、日本航空石川)が中央にトライ。ゴールも決まって、ついに5点差まで迫った。

最後の望みをかけて、後半ロスタイムに敵陣で攻めたが、反撃もそこまで。

関西勢としては84年度の同志社大以来、34大会ぶりの大学日本一をあと1歩で逃した。

ノーサイドの笛が響くと、天理大の選手は悔しさから倒れ込み、涙を流した。

満員に埋まった“完全アウェー”で、浮き足だったのか。前後半ともに勝負どころでミスを連発。それだけに、悔やまれる敗戦となった。

それでも、日本で開催されるW杯イヤーに、天理大は熱い試合を繰り広げた。