ラグビーワールドカップ(W杯)の盛り上がりは静岡県内でも続いている。静岡市の駿府城公園内に開設されている「ファンゾーン」で9日、アルゼンチン対アメリカ、スコットランド対ロシアのパブリックビューイング(PV)が行われた。平日にも、約3000人の市民らが駆けつけ、大型スクリーンに映し出された試合を観戦。トライの度に歓声が湧き起こった。日本代表は1次リーグ3連勝と快進撃。サッカーどころの静岡でも「ラグビー熱」が急上昇している。

この日はトップリーグ・ヤマハ発動機のプロップ山村亮(38)がゲストとして試合を解説。選手目線での見どころなどを紹介した。山村は「前回大会で南アフリカに勝ったことで歴史が変わったと思う」。自身も03、07年のW杯に出場。日本での開催が決まった直後は「会場が埋まるのか」と不安が大きかったというが「これだけ盛り上がってくれて、素直にうれしい」と声を弾ませた。

司会を務めたタレント久保ひとみとのトークでも会場を盛り上げた。13日には初のベスト8進出を懸けて日本代表がスコットランドと対戦する。台風19号の影響で開催は不明だが、山村は「本当に大一番。絶対に勝ってほしい」とエールを送った。【神谷亮磨】