日本相撲協会は2日、東京・両国国技館で大相撲九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)の番付編成会議を行い、秋場所に西幕下4枚目で4勝3敗で勝ち越した肥後ノ城(28=木瀬)の新十両昇進が決定した。

 肥後ノ城は東京・墨田区の木瀬部屋で会見を行い「場所が終わって3日間、ドキドキしてほとんど眠れませんでした。知らせを受けてホッとしました」と喜んだ。

 07年九州場所で初土俵後、序ノ口、序二段、三段目を1場所ずつで通過も、幕下では苦労を重ねた。昨年初場所で東幕下9枚目となって以降は11場所連続1ケタ台で番付を維持。「自分もまわりも、そろそろというのがあった。九州場所はまずは勝ち越し。十両が夢だったわけではないので、できれば木瀬親方(元前頭筆頭肥後ノ海)の最高位を越せるように頑張りたい」と話した。

 同席した木瀬親方も「相撲に打ち込む姿勢は部屋の力士の中で1番。熊本から出た関取は自分の弟子では初めて」と故郷の後輩の昇進に笑顔。同部屋の関取は幕内臥牙丸、徳勝龍ら6人となり、現在の角界で最多となった。