<バレーボール:全国高校選抜優勝大会・清風2-0清水商>◇2日目◇21日◇男子2回戦◇東京・国立代々木競技場

 206センチの全日本ユース代表、伏見大和主将(2年)を擁する清水商(静岡)が、0-2で清風(大阪)に完敗し、初戦で姿を消した。立ち上がりこそ全国デビュー戦となった伏見の強烈なアタックで主導権を握ったが、その後は、大観衆の前での緊張で単調な組み立てになったところをつけ込まれ、いいところなく敗れ去った。「情けないです。いろんな人に応援してもらったのに、申し訳ない。伏見が、イライラする場面が目立った。ロンドン(五輪)につながるプレーをしてほしかったんですが…」と沢口弘志監督(49)が、ぼうぜんと話した。

 第2セットには15-23と追い込まれてからの7連続得点。22-23まで迫ったところで、伏見主将の放ったスパイクが、相手の1タッチかと思われたが認められなかった。逆に直後のマッチポイントで相手スパイクが伏見の手をはじいて、試合終了。「本来のプレーができすに終わってしまったから、悔いが残りますね。精神面も技術を向上させないと、全国では戦えない。この経験を次に生かしたい」。伏見主将が、淡々と再起を誓った。