<バレーボール:全国高校選抜優勝大会・佐世保南2-1東北>◇3日目◇22日◇男子2回戦◇東京・国立代々木競技場

 男子で、前回3位の東北(宮城)が21年ぶりの初戦敗退を喫し、8年連続のセンターコート進出(4強以上)を逃した。優勝候補の佐世保南(長崎)相手にフルセットに持ち込んだが、ミス絡みの連続失点で力尽きた。雄物川(秋田)と弘前工(青森)も敗れ東北勢男子は、すべて姿を消した。

 10年連続25度目出場の東北が、選抜通算80試合目の節目の一戦で、6度目の初戦敗退を喫した。運命の最終セット。度重なるミスで5-12とリードを許し気持ちが切れた。さらにミスを連発して12点差の結末。ジュースの末に奪い返した第2セットの勢いを持続できなかった。佐々木繁雄監督(58)は「(8年連続4強以上は)意識はしていましたが、ちょっときついなとは思っていました。力の差は歴然。相手が上でした」と振り返った。

 昨年のアジアユース選手権日本代表2人を擁する相手に対して、絶対的エース早坂裕貴(2年)を軸に攻撃を仕掛けたが、切り札の多い相手に攻守でほんろうされた。第3セット終盤、バックアタック失敗で20点目、サービスアウトで21点目を献上してしまった早坂は「自分がもっと決めていればと思うと悔しい。もっと決められるように練習したい」と雪辱を誓った。

 記録は途絶えたが「7年連続4強以上」の大会記録は残る。ライト小川貴大主将(2年)は「この悔しさを生かしたい。1年生も全国を経験したので、もっと底上げしたい」と全国高校総体に向けて再スタートを口にした。【佐々木雄高】