<全日本クラブ選手権・第2次予選東北大会:ブルーズヨシフォレスト14-10白山クラブ>◇19日◇1、2回戦◇青森・岩木山総合公園野球場ほか

 初出場のブルーズヨシフォレスト(青森)が延長12回、14-10で白山クラブ(宮城)を破り、東北大会初白星を飾った。9回裏と11回裏のサヨナラ負けのピンチをしのぎ、12回表に4点を挙げて振り切った。試合前には吉幾三総監督(56)がナインを激励。これに応えて初の全国大会出場まであと1とした。

 4時間近くの死闘の末、ブルーズヨシフォレストが東北大会初白星をもぎ取った。7回に一挙7点など打線が15安打と爆発。4~6番の河村3兄弟、長男の隆衛主将(27=八戸大)のホームランをはじめ、次男の陳道(22=八戸商)、三男の陵平(19=光星学院)と3人合わせて8安打7打点を稼いだ。

 だが9回裏に逆に一挙7点を奪われるなど、投を含めた守りの弱点も見せた。「7回までは全国レベル。その後はまだローカルレベル。そろっての練習がなかなかできないが、仕方ないとは言っていられない」と八戸美知男監督(59)は厳しい表情を見せた。

 試合前には吉総監督が、ハードスケジュールをかいくぐって駆けつけた。「県大会優勝まで、3~4年はかかると思っていたが、2年目で達成。選手たちが成長した。仕事や練習など、選手たちがやりやすい環境づくりのため、今後も各方面に働きかけたい」とさらに大きなバックアップを宣言した。

 河村隆衛主将は「昨年までは、このパターンでは負けていた。でも今年は違う。みんなよく踏ん張った」と話した。吉球団が、新たな歴史の1歩を踏み出した。【北村宏平】