<東都大学野球:亜大2-0青学大>◇第5週初日◇6日◇神宮

 亜大・東浜巨(なお)投手(2年=沖縄尚学)が青学大を完封し、リーグ15勝目を挙げた。7安打されながら要所を締め、通算10度目の完封勝利。同投手は08年センバツ優勝投手で、青学大の先発福島由登投手(2年=大阪桐蔭)は同年夏を制した右腕だ。神宮で実現した春夏優勝投手の初対決は、東浜が投げ勝った。

 走者は出すが、得点は与えない。亜大・東浜が要所を締める投球で、青学大・福島に投げ勝った。東浜は「狙ったところにいかなかった。中盤に修正できました」と10度目の完封勝利を振り返った。

 1回、いきなり1死満塁のピンチを招いた。3回までに被安打3、2四死球。これを3併殺で切り抜け、徐々に調子を取り戻した。イニング間にブルペンに走り、上下半身のバランスを意識してキャッチボールを続けて修正した。最速147キロに、カットボールなど変化球も交え、被安打7、奪三振は7だった。

 「(相手が)いい投手なら点はやらない」と言い切った。福島について聞かれると「しゃべったこともないし、意識はしてないです。でも同級生なんで楽しみです」と話した。

 2年秋途中で15勝。単純計算で4年時には30勝を超える。早大・斎藤佑樹投手が4日に30勝としたが、東浜は「最低でも30勝は。よければ40勝に」と言ってのけた。身長が1センチ伸び182センチになった2年生の、目指すところは高い。【米谷輝昭】