春夏7度の甲子園優勝を誇るPL学園が秋の初戦でサヨナラ負けし、来春の選抜大会出場は絶望的となった。

 2点を追った9回に、4番の藤原光希内野手(2年)のこの日2本目の本塁打と梅田翔大主将(同)の犠飛などで3点を挙げて勝ち越し。だがその裏に、7回途中に捕手から救援のマウンドに上がっていた梅田の暴投で追いつかれた。延長11回に1点を勝ち越すも、その裏1死一、二塁から梅田が相手の5番打者にサヨナラ3ランを打たれた。

 梅田は「先輩がたに申し訳ない」と号泣。今春、今夏に続いて監督として指揮を執った草野裕樹校長(64)は「選手たちはよく頑張ってくれたんですが」と肩を落とした。PL学園は来春の部員募集を停止したまま。現状なら最後になるかもしれないセンバツをかけた秋の大会は、悲劇的な結末を迎えた。