福島決勝は聖光学院がいわき光洋に大勝し、2年ぶり9度目の優勝を飾った。

 王者・聖光学院が22安打18得点の猛攻で貫禄を示した。主戦級3投手と三塁コーチを除くベンチ入り20人中16人を随所で起用し、層の厚さを示した。3チーム編成のチーム内で昨秋まで育成組だった松本聖也外野手(3年)が4回裏の代打から守備に就き、5回裏に右翼越え2ラン、8回裏に同3ランと1試合2本塁打。「本塁打自体、公式戦で初めて。自分がびっくり」と笑顔。斎藤智也監督(53)も「使えば使うほど進化していく」と評価。夏に向けて激しいポジション争いを展開するチーム内で、同校・機械科、約80人の生徒の中で首席の頭脳派は「甲子園で野球がしたくて入学した。レギュラーを目指したい」と名乗りを上げた。