広陵が今夏初戦で、崇徳に快勝した。初回、1死三塁の場面で、プロ注目の中村奨成捕手(3年)が、二塁手を強襲する打球を放った。記録は失策になったが先制点を呼び込み、この回3得点の起点となった。この日は、9球団28人のスカウトや編成担当が集結。今秋ドラフト候補の中村は「自分が返すという強い気持ちで打席に入りました」と胸を張った。

 3回に1点差に追いつかれるも、4回から得点を重ね、徐々にリードを広げた。終わってみれば6点差の勝利。中井哲之監督(55)は「良くもなく悪くもなく」と辛口だったが「みんなで野球をして勝てた。自信を持たせて、頑張らせたいです」と3年ぶりの甲子園へ向け発進した。