<全国高校野球選手権:大阪桐蔭13-2金足農>◇21日◇決勝

 大阪桐蔭(北大阪)が決勝で金足農(秋田)を13-2で下し、4年ぶり5度目の優勝を果たした。今秋ドラフト1位候補の根尾昂内野手が、吉田輝星投手(ともに3年)からバックスクリーン弾。プロ注目右腕を完全攻略し、平成最後の夏に、史上初となる2度目の春夏甲子園連覇へ導いた。

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 大阪桐蔭・根尾が今大会3本目の本塁打。沖学園戦、浦和学院戦では勝利投手になっている。大会3本塁打&投手で2勝以上は、00年山野純平(智弁和歌山)が3本塁打、4勝(先発勝利2勝)を記録したのに次いで史上2人目となった。

 根尾を遊撃手として見ても、遊撃手の3発以上は過去に12年北條史也(光星学院=4本)と15年平沢大河(仙台育英)だけと少ない。今大会では藤原も3本塁打。同一大会の3発コンビは00年智弁和歌山(後藤仁、山野純平)08年大阪桐蔭(萩原圭悟、奧村翔馬=すべて3本)に次いで3組目。左打者コンビの3本ずつは初めてだ。

 根尾は無安打試合が少ない。昨年センバツから15試合連続安打。甲子園15試合連続安打は水野雄仁(池田=82年夏、83年春夏)が16試合連続で打って以来35年ぶりだった。【織田健途】