日本高野連は1日、大阪市内で審議委員会を開き、原発事故の影響で転校が相次ぐなど部員が減少した福島県の双葉翔陽高、富岡高、相馬農高の3校が連合で大会に参加することを承認した。第93回全国高校野球選手権大会出場を懸けた福島大会(7月13日開幕)へ「相双連合チーム」として出場する。

 福島県高野連は福島大会運営委員会で、3校の監督が連合チームの監督、部長、副部長としてベンチ入りすることを決めた。通常、指導者は監督と部長の2人しかベンチ入りできない。校歌や校旗の扱いはシートノック時に3校の校歌を流すほかは未定で、連合チームの意思を尊重しながら今後、詰めていく。

 これまで日本高野連は、学校の統廃合などに限って連合チームを認めてきたが、東日本大震災を受けて特例措置を決定。3校の部員数は双葉翔陽高14人、富岡高1人、相馬農高3人で、連合チームでの大会出場を福島県高野連に申請していた。