日本高野連は15日、来春の第83回選抜高校野球大会(来年3月23日から12日間、甲子園)の21世紀枠候補9校を発表した。大会に出場する3校は、一般選考と同じ来年1月28日の選考委員会で決定する。

 関東地区からは昨夏から今秋まで4季連続で栃木大会8強の大田原が選出された。大田原牛で有名な県北東部の大田原市に位置する、文武両道の伝統校だ。冬場に2日間26時間歩き通す「85キロ競歩」、午前6時からの「寒稽古」などで心身を鍛える。部員27人は全員地元中学出身で、1903年の創部以来、甲子園出場経験がない。北信越地区は新潟大会準優勝で北信越大会に出場した佐渡、東北地区は大館鳳鳴(秋田)が選出された。

 21世紀枠は01年の第73回大会から導入され、原則として秋季都道府県大会8強(参加校が128校以上の場合は16強)以上が条件。これに過疎といった困難な状況を克服するなど、戦力以外の特色を加味して選ぶ。出場校は候補9校の中から東(東海、北信越以東)と西(近畿以西)の1校を選び、残り7校の中から3校目を決める。