<高校野球秋季山形大会:鶴岡東3-2山形中央>◇23日◇準々決勝◇荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた

 鶴岡東が今夏甲子園出場の山形中央を破り、4年ぶりに秋4強入りした。

 鶴岡東が苦しんで、夏王者に勝利した。9安打を打たれながらも要所を抑え、2失点で完投した左腕エース福谷優弥(2年)は「疲れました…」と力を出し切った様子で話した。

 初回に5番丸山大(1年)の右前適時打などで2点を先制するも、7回に追いつかれた。だが8回裏2死満塁から、1番安食幹太(2年)が押し出し四球を選んで勝ち越し。続く9回表の相手攻撃を、福谷が3人でピシャリと抑えて接戦をものにした。佐藤俊監督(41)は「好機で1本が出ず、打線はまだ手探り」とする一方、「福谷が我慢強く投げてくれたので助かった」とエースの粘投をたたえた。

 春に続く東北大会出場に王手をかけたが、福谷は「目標は先なので、まだ喜べません」と冷静だ。今春の東北大会では花巻東(岩手)戦に先発し、5回4失点で敗戦の悔しさを味わった。「次は強いチームを抑えられるように」。何としても東北大会に出場し、春のリベンジをするつもりだ。【成田光季】