宇治山田商平生が春最速153K/センバツ
<センバツ高校野球:安房3-4宇治山田商>◇27日◇2回戦
宇治山田商(三重)の巨漢右腕、平生(ひらお)拓也投手(3年)が、センバツ史上最速の153キロをマークした。05年に柳ケ浦(大分)の山口俊投手(現横浜)が出した151キロを2キロ更新。21世紀枠出場で初戦突破の勢いに乗る安房(千葉)から12三振を奪い、4-3でサヨナラ勝ちし、チームに甲子園初勝利をもたらした。
伊勢の快腕、宇治山田商のエース平生が歴史に名を刻んだ。3回1死。安房の鹿嶋に投じた初球。外角高め、ストライクの直球。電光掲示板に映し出された「153キロ」の文字に観衆1万6000人がどよめいた。これまでの自己最速を一気に5キロも更新し、「3回から球は走っていた。そんなに出るとは思わなかった。びっくりです」と本人も驚いていた。
センバツ史上最速をマークした源は、人並み外れた筋肉量だ。174センチ、80キロというガッチリした体形。某スポーツメーカーが昨年末に実施した筋力測定で驚くべき数値をたたき出した。背筋力175キロ、スクワット230・6キロなど8項目の数値合計が1トンを超えた。全国2000人以上の高校球児を対象にした測定で4位と、潜在能力の高さを表している。
悔しさをバネに体を鍛え直した結果だった。昨夏の甲子園では優勝校・佐賀北と再試合となった初戦で対戦し、2試合で計7回1/3を8失点と炎上。屈辱を味わった。初戦が7日目の「大トリ」ということもあり、体調管理に失敗。甲子園期間中に体重が5キロ以上増加し、力を出し切れなかった。反省を生かし、今大会はウエートトレーニングの機材を宿舎に持ち込み、洗濯機の前に置いて毎日汗を流している。
いきなり先頭打者アーチを浴びたが、終わってみれば12奪三振。セットポジションからワインドアップに変え、攻めの姿勢を明確にした3回以降は立ち直り、0を並べた。チームにとっては甲子園初勝利。歴史に名前を刻んだ右腕は、さらなる自己最速の更新も視野に入れている。「狙うわけではないけど、もし出ればうれしい」。不敵に笑った。【桝井聡】
[2008年3月28日9時40分 紙面から]
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- 平生(ひらお)拓也
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