慶応田村涙92年ぶりV消えた/夏の甲子園
<全国高校野球選手権:浦添商4-3慶応>◇15日◇準々決勝
慶応は2番手で登板した「力道山の孫」田村圭投手(3年)が、左足裏親指付け根付近のたこが裂けるアクシデントに耐えて6回3安打と好投。粘りを見せたが、92年ぶりの全国制覇は夢と消えた。
笑って終わると誓った田村の目から、涙がこぼれ落ちた。5回から2番手で登板し6回2失点。試合後は浦添商・伊波と抱き合った。気丈に振る舞ったが「みんなに助けてもらってばかりだった。恩返ししたかった…」と話すと、せきを切ったように涙があふれて落ちた。
7回の先頭打者を三振に切ったところで、左足のたこが裂けた。激痛が走ったが「痛みを忘れるほどいい試合だった」。テーピングの応急処置だけで、マウンドに立ち続けた。同点に追い付いた直後の7回2死二塁からは、一時勝ち越しとなる右前適時打も放った。敗れはしたが「1球1球魂を込めた」と、全力で戦った結果を受け止めた。
すでに慶大で野球を続ける意思を固めている。早大・斎藤とは練習試合で1打席だけ対戦経験がある。ただ、この日は「とりあえず野球は休みたい。疲れました」と、笑って言って甲子園を去った。【前田祐輔】
[2008年8月16日9時10分 紙面から]
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