神港学園(兵庫)・伊藤諒介内野手(3年)が24日、高校通算88号を放ち、主な高校生の本塁打ランクで単独トップに立った。兵庫・尼崎市内で行われた練習試合・市尼崎戦に3番三塁で先発し、4回1死で右翼超えのソロ。カウント1-2からの高めストレートを上からたたいた完ぺきな当たりで、推定120メートルを飛んだ記念のボールは相手校の野球部長から伊藤に贈られた。

 3日に大阪桐蔭・中田翔(日本ハム)に並ぶ87号を打って以来、12試合ノーアーチ。高校1年時に23本、同2年で37本と本塁打を量産してきた伊藤にとっては初の長期ブランクだったが「打球が上に上がらないからだと原因は分かっていたんで。でもやっぱり打ててほっとしました」と笑顔を見せた。北原光広監督(57)は「87本を打ったことで次はいつかと期待される中、打てないことで本人も内心しんどかったと思います。88号が完ぺきな当たりでよかった」と話した。