米大リーグ機構(MLB)が、日本野球機構(NPB)に対して、ポスティングシステムの改正を申し入れることが3日、分かった。ヤンキース田中がメジャー移籍する直前の13年12月に締結した現行システムは、昨年10月31日までの3年契約で、日米いずれかが再交渉を希望すれば、協議を開始する規定がある。日本ハム大谷翔平投手(22)は、早ければ今オフにも同制度で大リーグ挑戦する可能性があり、米球界が動きだした。

 ◆大リーグの新労使協定 昨秋、MLBと大リーグ選手会で結んだ新労使協定では、海外選手獲得に伴う契約金制限の適用年齢が、旧協定の23歳未満から25歳未満に引き上げられる「25歳ルール」が採用された。大谷のように25歳未満の選手に対する契約金は基本的に最大575万ドル(約6億3250万円)に制限され、月収1100ドル(約12万1000円)のマイナー契約からスタート。ルーキーリーグ、1A、2A、3Aと月収は上がるが、3Aでも1年目は2150ドル(約23万6500円)。途中で大リーグ40人枠に入ってもメジャー最低年俸(18年)54万5000ドル(約6000万円)の日割りとなる。このように19年オフまではポスティングシステムで移籍した場合でも大型契約は結べない。