延長19回までもつれ込んだ米大リーグのフィリーズ-レッズで、野手が勝ち投手になる珍事があった。

 フィリーズは19回、それまで二塁を守っていたバルデスを9番手としてマウンドに送る。中軸のうちの2人を打ち取るなど何とか無失点で切り抜け、その裏チームがサヨナラ勝ち。6時間11分の熱戦が終わった。記録専門会社によると、野手が勝利を手にしたのは、2000年のロッキーズの控え捕手メイン以来だという。

 ちなみにメジャー最長イニングは26回で、試合時間は8時間6分が最も長い。

 33歳のバルデスは08年にヤクルトに所属。29試合に出場し、打率2割5分6厘、1本塁打で、その年限りで退団していた。