米大リーグ、レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)が、9日のマリナーズとのデビュー戦で勝利投手になったニュースを米メディアはこぞって大きく報じ、全国紙USAトゥデー(電子版)は「荒れた滑り出しから立て直した」、地元紙フォートワース・スター・テレグラム(電子版)は名前にかけて「勝利に向けてうまくUターンした」と評価した。

 USAトゥデー紙は詳しい投球内容や強力打線の援護に救われた試合の状況のほかに、日本の報道陣が大挙して押し寄せた様子も伝え、レンジャーズのブレーク広報部長の「アメリカのスポーツでは類を見ない」という談話を紹介した。

 シカゴ・トリビューン紙(電子版)は大投手だったライアン球団社長もメジャー初先発では精彩を欠いたと紹介。同社長が期待の大型新人を「(先発4番手で)出番を待ったこの3日間はつらく、永遠のように長く感じたはず」と緊張を覚えながら、苦境を脱したことを評価したと伝えた。

 スポーツ専門局ESPNやFOXテレビも、1回に42球を費やした乱調から白星を手繰り寄せたのは「信じられない」と指摘した。