【ニューヨーク18日(日本時間19日)=大塚仁】ヤンキースとの契約満了でFA申請した松井秀喜外野手(35)は、いよいよ米国東部時間の20日午前0時1分(日本時間20日午後2時1分)から他球団との移籍交渉が解禁となる。ヤ軍との交渉も並行して行われ残留の可能性もあるが、現時点で進展はない状況。獲得に興味を示すエンゼルスやホワイトソックスなどは松井サイドとの交渉準備を進めており、ヤ軍を含めた本格的なストーブリーグが幕を開ける。
松井が注目の去就問題で最初の節目を迎える。ワールドシリーズ制覇の翌5日から始まったヤンキースとのFAの優先交渉期限が19日(同20日午後2時)で終了する。期間内に選手と再契約した球団もあるが、ヤ軍は松井、デーモンらを含む契約満了選手のすべてと再契約しないままリミットを迎えようとしている。20日午前0時1分(同20日午後2時1分)をもって、松井を含む170人以上の大リーガーがFA市場に出てくる。
ヤ軍は18日、来季布陣を固めるための編成会議をスタートした。投手ではラッキー(エンゼルス)、外野手ではベイ(レッドソックス)、ホリデー(カージナルス)らがFAの目玉とされ、ヤ軍も争奪戦に加わる可能性がある。だがキャッシュマンGMは「まだ代理人とは連絡をとっていない。評価を定め、これから整理する。それからオーナーと話をする」と、FA市場への早期参戦を否定した。
松井サイドとヤ軍の交渉で進展はなく、残留か放出かの明確な方針は表面化していない状況だ。その一方で松井に関心を持つ他球団は、解禁とともに動く可能性がある。リーギンスGMが前向きな評価を重ねたエンゼルスは今季DHを務めたゲレロとの再契約交渉を開始したが、決裂すれば松井獲得にシフトすることが考えられる。
大砲不在のホワイトソックス、同じニューヨークを本拠地とし左翼を補強ポイントとするメッツ、左翼のベイがFAとなったレッドソックスも交渉相手の候補だ。MLB公式ホームページは19日未明、FA市場の展望を掲載。「ヤンキースはロースターを徹底的に見直すというより微調整になる」という表現で、サバシア、バーネット、テシェイラと3人の大物FA選手を獲得した昨オフとの違いを強調した。FA市場への早期参戦の構えを見せていないだけに、チームからFAとなった選手との再契約交渉へ優先的にとりかかる選択肢もある。
他球団との交渉が解禁となってもヤ軍とは並行して交渉できるため、近日中にも決まる方針が、松井の去就のカギを握っている。



