DeNAの新守護神候補は用心深い!? 新外国人ヨスラン・エレラ投手(33)が来日初実戦登板。9回に4番手として登板し、1回を無安打無失点に抑える好投で鮮烈デビューを果たした。最終打者を決め球のスプリットで空振り三振に仕留め「100%に近い状態。(ボールの軌道は)今日の落ち方が基本。もっと落ちるときもある」と納得の表情で振り返った。

 試合の最後を任される守護神ならではの資質を秘めている。オープン戦初戦の相手が阪神と知るや、自身の登板予定はなかったが、球団から昨季の阪神戦の映像を入手し相手打線を研究し対戦に備えた。さらに、日常生活でも用心深さは表れている。宿舎の自室では通訳に日本のトイレの使用方法をレクチャーされたが「ウォシュレット? まだ、使っていないし、使う予定もないよ」と未体験ゾーンには不用意に手を出さないのがポリシーのようだ。

 この日の好投で新守護神の座を一気に引き寄せた。中畑監督も「国吉、三上よりも結果を出している。今日の投球を見る限りでは『お前が抑えだ』と言ってもいい内容だった」と絶賛。エレラが「ハマの用心棒」として最終回のマウンドを守る。【為田聡史】