東北大は仙台大に逆転勝ちし、今日20日の3戦勝負に持ち込んだ。1-1の7回表1死、7番駒形崇(3年=新潟)の右翼越え本塁打で勝ち越し、2投手の継投で逃げ切った。

 東北大が仙台大から11年秋以来4年ぶりの白星を奪った。右翼手でリーグデビュー2戦目の駒形が、大きな仕事をした。右打席から均衡を破る決勝アーチ。初安打が公式戦初本塁打となった駒形は「真ん中、外のストレート。狙っていた。でも打球を見る余裕はなかった」と振り返った。

 昨秋リーグ終了後に就任したOBの鈴木得央監督(46)もこれが初白星。本塁打で先制されたが、3回表は機動力も発揮し、相手投手の暴投に乗じて同点に追いついた。同監督は「狙い通りに僅差の展開に持ち込めた。まず9回までやること。試合を多くやることが選手の成長につながる」と第3戦をにらんだ。

 今日20日は、Aクラス(3位)入りした99年春以来となる仙台大からの勝ち点獲得がかかる。この日、2投手を好リードした内堀雄斗(2年=高崎)は「欲張らないで自分たちの野球をやりたい」と自然体で挑む。【佐々木雄高】