原先生は、みんなの姿勢を見たいです-。巨人原辰徳監督(56)が27日、「暮れ~なず…」まないジャイアンツ球場で、打撃練習を見守りながら口を開いた。5度のドラフト指名漏れという、「光と影の中~」を経験してきたルーキー高木勇の無傷4連勝を「今の彼の力は順当。キャンプではブルペンでも一番目立った。若さとエネルギーを感じたよね」と驚きではないとした。

 なぜ好結果が当然なのか? 「ハイ、いいですか~」と、金八先生さながらに「『姿勢』ってすごい漢字だと思う」と切り出した。「姿勢という字は…、姿に『正しい』って使いたくなるのに『勢』を使う。(大事なのは)勢いだな。姿勢というものの重さを感じる。姿勢ありきの結果。偶然の産物ではないと思わないと」と考えを明かした。

 不振にあえぐ主力の3選手に、今必要な「贈る言葉」といえる。次戦に向け、坂本は25日ヤクルト戦で自打球を受けた左足の治療に専念し、村田と長野は打撃練習に精を出した。26日の同戦でスタメン落ちした村田は「真摯(しんし)に受け止めてやるしかない」と背筋を張った。【浜本卓也】