試合直前の情報は五十嵐にお任せ! ソフトバンク五十嵐亮太投手(35)が今日8日の楽天戦(ヤフオクドーム)から、異例の企画に乗り出す。試合開始35分前に、地元KBCのラジオに生出演するもの。「TOGGY’s AHEAD」内の「ホークスライブスタジアム」コーナーに「DJ五十嵐」と題して出演。選手しか知らない情報をホットに伝えていく。

 異例の新企画が、今日8日からスタートする。本来は試合終盤が出番の五十嵐が、午後5時25分から地元ラジオ局の1コーナーに登板する。

 五十嵐 試合前だからといって違和感はない。その時間は緊迫しているわけではなく、リラックスしている時間なので、(出演の)ストレスは感じない。

 野手はシートノックに向け、体を動かし始め、キャッチボールなどを行っているが、出番が遅いリリーフ投手だからこそ可能な企画だ。基本的にはヤフオクドームの連戦の初戦に登場する方向で、今日8日が記念すべきデビュー戦にあたる。今シーズン約20回が予定されている。

 ベンチ横のカメラマン席でイヤホンをつけマイクを持つ。「自分の状態やチームの状態を話せばいいんじゃないかと思ってます。たくさんの人に聞いていただいて楽しんでもらえれば」。マウンドでの剛球と同様に、ファンを楽しませる情報を投げ込むことは必至。KBC関係者は「KBCでは初の試みです。現役選手の生の声で野球のおもしろさ、深みを伝えていきたい」と話す。選手がオフにゲスト出演することはあっても、シーズン中、しかも試合直前に出演することはなかったという。ファンサービスになるなら、と工藤監督をはじめ球団も了承した。

 KBCの中継担当アナウンサーは「試合前は何をやっているかとか、何を食べているとか素朴な疑問がたくさんありますね」。五十嵐はヤクルト時代にも試合前にニッポン放送で出演していた経験があるだけに、話題のバリエーションも豊富に違いない。「ざっくばらんな話をしていましたね」。今回も明るく甘い口調で? 期待に応えてくれるはず。単なる試合前リポートではなく、リスナーの質問に答えたり、曲紹介まで企画中。まさに「DJ五十嵐」。試合前にラジオでファンの心を和ませ、ゲーム終盤に快投で鷹党を歓喜させる。そんな“ダブルヘッダー”が、いきなり今日8日に実現するかもしれない。