巨人は11日、原沢敦球団代表が兼務していた「GM兼編成本部長」に、読売新聞東京本社運動部長の堤辰佳氏(49)が同日付で就任したと発表した。

 チームの組織統括と編成を分離して責任と権限を明確化し、編成の強化を図るのが狙いだ。

 堤氏は以前、球団広報部長、同統括部長兼GM補佐を務めた。都内の球団事務所で会見し「GM補佐を昨年2月までやっておりました。仕事の内容についてはある程度分かっているつもりなので、冷静に受け止めて、引き受けさせていただきました。非常に責任の重い重要な仕事を引き受けたと思っております。皆さんにも叱咤(しった)激励していただくと思いますが今後ともよろしくお願いいたします」と話した。

 原沢氏は当時の清武GM解任直後となる11年11月にGMに就任。球団代表を兼務しながら大変な時期をまとめ上げ、リーグ3連覇に貢献。2軍施設にも足しげく通うなど、精力的な仕事ぶりには定評があった。原沢球団代表は「自分はこれまで球団の組織統括とチーム編成という、いわば二足のわらじを履いてきましたが、皆さんもご存じのように、それぞれに課題が山積していて、2つの仕事を十分にこなせていないと思ってきました。今回、GM(兼編成本部長)の職を堤君に任せて、自分は球団内部や球界全体の仕事に専念することによって、リーグ4連覇に向けた編成体制を強化する必要があると思います。堤君が手腕を発揮できるよう私も精いっぱいバックアップしていきます」とのコメントを発表した。

 今後は球団を熟知する2人を両輪とし、4連覇への礎を築いていくことになる。