阪神が米大リーグのレンジャーズを戦力外になり、独立リーグの四国ILplusの高知に入団した藤川球児投手(34)のデビュー登板を「ナマ調査」する方向であることが17日、分かった。藤川は5月末に古巣阪神からのオファーを断り、故郷の高知に移籍。20日のオープン戦、香川徳島連合チーム戦(高知)で予定される初登板には、スカウトを派遣する。

 球団幹部は「行く方向です。現状を確認したい」と話した。現時点の力量を見定めるのが目的。今年5月まで大リーグや3Aで登板していた藤川については、これまでも調査を重ね、映像などを参考に状態を判断していた。20日は日本球界復帰戦。球児の現状を直接チェックすることで、今後の方針に生かせるだろう。藤川自身も7月31日の期限までNPB復帰の門戸を閉ざしておらず、阪神は慎重に再評価する。