米大リーグのレンジャーズを自由契約になり、独立リーグの四国アイランドリーグplus高知に移籍した藤川球児投手(34)が20日、故郷の高知市営球場で行われたオープン戦の香川徳島連合チーム戦に先発登板し、4回1失点にまとめた。

 日本球界の復帰マウンド。1回、自らの暴投で1点を失うが、2回以降は立て直した。2イニングを6人で片づけると4イニング目に突入。無死満塁のピンチを背負うが、空振り三振などで窮地を脱した。

 地元球場での登板を「あまりいい記憶がないマウンド。でも、ナイター設備がついたり、高知県高知市が野球のことを考えてくれて、いまこうして僕が野球をできている。たくさん来てくれた子どもたちが自分を応援してくれている。恥ずかしいところを見せられないと思って調整していた。楽しかったですね」と振り返った。最速は146キロで変化球を多投したマウンドだが、これもイニングによって配球のテーマを設定していたためでもある。バックネット裏には古巣阪神のほかソフトバンク、楽天、DeNAのスカウトが視察した。次回は27日のオープン戦愛媛戦(高知)に登板予定。NPB復帰の可能性もあり、今後の進路に注目が集まる。