前日完封まであと2アウトからサヨナラ負けを喫した広島黒田博樹投手(40)が一夜明けた1日、東京ドームの通路で口を開いた。

 「ああいう展開になったら、後ろの投手は大変。あそこまで行ったら自分で白黒つけるしかない。後ろの投手はまだ若い。自分ならまだ切り替えられる」。

 チームメートとともに球場入りした黒田の表情は厳しかったが、それでも冷静に前日の登板を振り返った。

 8年ぶりの巨人戦先発で8回まで3安打に抑えながら、9回に力尽きた。適時打と犠飛でサヨナラ負け。試合後は日本復帰後初めて報道陣の質問にノーコメントを貫いた。悔しさのあまり、アイシングをしないまま足早にバスに乗り込んでいった。