ソフトバンク工藤公康監督(52)が、KO翌日の中田賢一投手(33)を約30分熱血指導した。

 6日、休日返上で西戸崎合宿所での投手練習を視察。5日オリックス戦で4回1/3、6失点、今季ワーストの6四球と制球が乱れた中田をつかまえ、汗びっしょりになりながら左足の使い方を教えた。

 左膝が着地する時に外側に開くクセがある中田は、力をロスしてしまう。左足を上げ、膝から下の力を抜く練習を実施。膝から下を意識しないことで脱力したまま踏み出し、かかとから着地し、開きが抑えられる。中田は「左膝の脱力の指導は初めて。気になったら家でもやってみようかなと思う」と感謝。さらには左の臀部(でんぶ)や内転筋の使い方も指導された。

 工藤監督は前日ベンチから見た姿とその夜自宅でVTRを見て気付いた中田のフォームのズレを即修正させた。貯金20の首位でも、新人監督に隙はない。