来季の戦力構想を外れている中日小笠原道大内野手(41)が現役引退を決意したことが13日、分かった。球団にも意思を伝えており、15日阪神戦(甲子園)に同行しながら遠征後に名古屋で会見を開く予定。来季は2軍監督を含めた指導者のポストに就く可能性が高い。

 前日12日に45日ぶりに1軍復帰し、代打で決勝適時打。この日もサヨナラ機の延長11回2死一、二塁で代打で登場。遊ゴロに倒れたものの、代名詞のフルスイングで大歓声を浴びた。

 7日に戦力外が判明して以来、去就に関してはコメントを避けている。通算2119安打、378本塁打。日本ハム、巨人で両リーグMVPに輝き、中日では代打の切り札として活躍した。「ガッツ」の愛称で親しまれた大打者が惜しまれてバットを置く。