東大が今春に続き、2季連続で法大に勝った。先発の宮台康平投手(2年=湘南)が6回6安打2失点でリーグ戦初勝利。打席でも3回に中前打で逆転の口火を切るなど、2安打2打点1得点の活躍だった。

 2年生左腕が、東大の2季連続勝利を投打にリードした。1、2回に連続でソロを被弾した宮台は「慎重に入りすぎた。切り替えました」とギアチェンジ。140キロ前後のキレのある直球とチェンジアップで法大打線を手玉に取り、以降6回まで2安打無失点に抑えた。

 肩を故障した影響で、前週の早大戦は無安打と好投しながら4回72球で降板。「まだ9回は厳しい。少ない球数の中でいかにカウントとスコアをメークするか」。5月23日に連敗を94で止めた相手の法大を、100球ちょうどで支配した。

 打線も5月の立大戦以来となる10安打で逆転に成功。宮台は4回に2点中前打も放ち「東大で勝ちたくてここに入った。実現できてうれしい」と早口で喜びを表した。次に狙うは02年秋以来の勝ち点。春は勝利の翌日に3失策で自滅した。飯田裕太主将(4年=刈谷)は「またチャンスが来た。もう絶対ミスしない」と引き締めた。【鎌田良美】