前夜のリプレーだった。1回無死二、三塁の絶好機でロッテ清田育宏外野手(29)が三ゴロ。続く4番アルフレド・デスパイネ外野手(29)は全球直球に1度もバットを振らず、見逃し三振に倒れた。第1戦の5回も無死二、三塁から清田の三ゴロ、デスパイネの三振で勝ち越し機を逸した。反省を生かせず、伊東監督は「真ん中(中軸)が打ってくれないと勝てない。(デスパイネの三振で)ベンチの士気が下がった」と苦虫をかみつぶした。

 1本が出ない。3番から6番まで無安打。3回まで毎回走者を出しながら得点できなかった。清田は「初回に点が取れなかったのが一番響いた。追い込まれる前に、前に(打球を)飛ばせなかったのが敗因」と悔いた。

 今日16日に敗れるか引き分けで、CS敗退が決まる。伊東監督は「開き直るしかない。崖っぷちで違う力が出るかも。悔いを残したくない」と大胆起用も示唆。土壇場の底力を見せるしかない。【鎌田良美】