巨人の福田聡志投手(32)笠原将生投手(24)松本竜也投手(22)が野球賭博に関わっていた問題で、10日、NPBの調査委員会が処分を発表。3選手を無期の失格処分とし、球団に対しても制裁金1000万円を科すことが妥当とする最終報告を行った。

 野球協約第18章の有害行為による失格処分は、1969年に発覚した「黒い霧」事件以来となる。黒い霧事件については以下の通り。

 ◆黒い霧事件 1969年(昭44)10月、プロ野球選手の八百長事件関与の疑惑が浮上し、西鉄ライオンズの選手が関係していたことが発覚した。70年5月、コミッショナー委員会の諮問会で、敗退行為を誘われたものを含めて西鉄では池永投手ら4人が永久失格処分を受けた。他球団でも東映の選手、オートレースの八百長に絡んだ中日の選手も永久失格となった。スター選手と暴力団員との「黒い交際」が相次いで表面化。西鉄オーナー辞任など社会的事件に発展した。池永氏は現金100万円を預かったことは認めたが、八百長への関与は一貫して否定。復権へ向け、嘆願書提出や署名運動などの活動が行われた。05年に永久失格処分の解除が決まり、35年ぶりに復権した。