日本ハムが、来季公式戦を静岡市の草薙球場で開催することが15日、分かった。来年4月1日からのソフトバンク3連戦(東京ドーム)を変則日程とし、初戦の1試合のみをナイターで行うことが決まった。今日16日、球団から正式発表される。

 静岡県内では、浜松球場で1992年(平4)5月12日ダイエー戦の主催試合はあるが、草薙での主催は91年5月9日近鉄戦以来25年ぶりになる。本拠地を北海道へ移転した04年以降では、初めての試みとなる。

 新機軸の戦略になる。今月1日に静岡県難波喬司副知事(59)らが、札幌市内の球団事務所を訪問。13年に改修工事を行った草薙球場での開催を要望していた。球団側も来季で札幌ドームへ拠点を移して13年目。地域密着に一定の成功を収めたことで今後、全国へ球団のブランド力を高めていく方策を練っていた段階だった。野球熱が高い静岡は魅力的な地方開催地の1つで、双方の思惑が合致した。

 今季のパ・リーグ上位2チーム同士の対戦で、両チームにタレントが多数いる。開幕3カード目の初戦となり、通例の登板間隔の中6日ならば、来季も大役が濃厚な日本ハム大谷翔平(21)ら開幕投手同士の投げ合いとなる可能性もある。日本ハムにはプレミア12に出場している侍ジャパンの一員で高校球界の名門・静岡出身の増井浩俊投手(31)浜松工出身の浦野博司投手(26)と「ご当地選手」も在籍。盛り上がる一戦になりそうだ。