広島新井貴浩内野手(38)が、通算2000安打よりも優勝にかける思いを披露した。16日、広島市内の「ミズノ広島立町店」でサイン会。質問コーナーでは残り29本となっている2000安打について問われると「正直ピンと来てない。打てなくてもいいから、優勝したい」と話した。広島復帰後初のファンとのふれあいで、写真撮影では感激のあまり泣きだすファンもいた。

 さらに、男性ファンから「阪神に金本監督が就任されましたが、どんな言葉をかけますか」と聞かれた。

 「難しいですね。監督になられたので、今までとは違う。あまり僕のことをいじったりもされていないと思います。ただ、たくさんのご指導、ご鞭撻(べんたつ)をいまだにいただいていますので。しっかりお返ししたいですね。金本さんも僕のことが一番好きでしょうからね」

 敵チームの監督へと立場が変わり、距離感も難しい。それでも新井なりのジョークで、会場に集まったファンを笑わせていた。