5年ぶりにソフトバンクに復帰した和田毅投手(34)が、来年2月1日のキャンプインに合わせた日本流の調整で、開幕ローテ入りを目指すことを明かした。18日は都内でCSの番組収録に参加した左腕はすでに、こちらも都内で自主トレを開始。キャンプでは走り込みを重ねて体をつくり、1年間先発ローテ死守して、2桁勝利を狙う。

 メジャー帰りでも特別扱い不要です! 11年以来、5年ぶりにソフトバンクのユニホームに袖を通す和田が、2月1日のキャンプインに合わせ、自主トレを行うことを明かした。

 「日本にいる時から球数はそんなに投げる方ではなかったし、2、3月の球数の総数は向こうでもこっちでも変わらない。問題はない。2月1日から始まるか19日から始まるかの違いだけ。メジャーはランニングがやりづらい環境だったが、日本なので思い切ってできる。より、やりやすい環境になると思う」

 メジャーでの4年間は、2月20日前後のキャンプインに合わせてきた。メジャー帰りの選手では広島黒田が今年、米国でメジャー流の調整を行い、2月18日の2次キャンプ開始からチームに合流した。和田はあくまで日本流。オープン戦までにブルペンでの投球数も500球前後でそれほど多くはない。キャンプではメジャー移籍前同様、徹底した走り込みを重ね、開幕に向けた体づくりに励む。

 この日は、東京都内で行われたCSフジテレビONE「プロ野球 ここだけの話」(25日午後10時30分)の収録に参加。すでに都内で自主トレを始めているといい「必要なら(国内の)どこかに行くかもしれないが、基本的にはこっちでやりたい」と明かした。

 工藤監督は実績のある和田を先発の柱として期待しているが、和田は開幕投手について「来年に関してはこだわりはない」ときっぱり。「今年頑張ってきた摂津、武田、バンデンハークのうちの誰かが投げればベストだと思う」といい「僕は(開幕ローテの)6人の中に入る方が大変だと思う。周りにも認めてもらえるように結果を出さないといけない」と話した。

 来季の目標は、ホークスで過去7回達成している2桁勝利。「先発で投げさせてもらう以上、最低限2桁は達成したい。1年間先発ローテを抜けることなく投げ通したい」と、古巣での活躍を誓った。【福岡吉央】