ラミちゃん、即戦力候補を即決だ。DeNAは27日、横浜市内のホテルで新入団選手の発表会見を行った。アレックス・ラミレス新監督(41)は会見後、ドラフト1位今永昇太投手(22)、2位熊原健人投手(22)、3位柴田竜拓内野手(21)、4位戸柱恭孝捕手(25)の4人を来春の宜野湾キャンプに帯同するプランを明かした。「構想の段階だが、4人を1軍に連れて行きたい」と、早くも高い評価を打ち出した。ことに1位左腕と2位右腕への期待値は高い。「今永と熊原はローテに入れるように競争してほしい。優勝は投手陣に大きくかかっている」と、投手力を充実させることを最優先に挙げた。

 今永は優勝時のエース左腕野村が着けた背番号「21」を背負う。「活躍しなければいけない番号。雲の上の大投手だけど、いち早く追いつき、記録を塗り替えるんだという気持ちでやらないといけない」と、自覚は十分だ。

 背番号1をつける熊原も思いは同じだ。「1を納得していない人もいる。それを覆す活躍をしたい。開幕1軍、そして新人王を目指す」と、強気の投球同様に目標も大きい。

 ラミレス監督はドラフト時から、遊撃手柴田の守備力を買っていた。固定できなかった捕手もそうだ。「柴田は自分の役割を知っている。戸柱も自分の感情をうまく表現していた。捕手の資質を持っている」と、会見で感じ取った。左右の投手2人、遊撃手に捕手というセンターラインを務める新人4人がキャンプで実力を見せるかどうかが、戦力底上げのカギを握っている。【矢後洋一】